<h1 id="hbc86a0b92f">iOSのバックアップからファイルを復元</h1> iPhoneやiPadなどのiOS端末は(Windowsの場合)iTunesでバックアップが取れます。 <blockquote>MacはiTunesが廃止になったんでしたっけ。 今はどうバックアップ取るのよくわかってない笑</blockquote> "このコンピュータ"でバックアップしてある場合は、バックアップディレクトリからデータを直接復元できるらしいので、その方法を紹介したいと思います。 <h2 id="h0de3d245d5">バックアップの構成</h2> 以下の場所にバックアップディレクトリがあります。 Windows: <code>\Users\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup</code>Mac: <code>/Users/Library/Application Support/MobileSync/Backup</code>(後で確認する) <h3 id="hf7293a0fb6">ディレクトリの構成</h3> バックアップディレクトリはデバイスごとにハッシュされた名前がつけられています。 その中は<code>00</code>-<code>ff</code>の大量のディレクトリと<code>Info.plist</code>、<code>Manifest.db</code>、<code>Manifest.plist</code>、<code>Status.plist</code>から成ります。 バックアップするときに暗号化を有効にしていても、<code>.plist</code>ファイルは暗号化されないみたいです(未確認) <code>.plist</code>ファイルのAppleのドキュメントはこちら <a href="https://developer.apple.com/library/archive/documentation/General/Reference/InfoPlistKeyReference/Articles/AboutInformationPropertyListFiles.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">About Information Property List Files</a> <h3 id="h965aacb0ea">Info.plistファイル</h3> Info.plistはバックアップの情報が入っています。バックアップした日時や端末の情報が確認できます。 普通にテキストエディタでも開けます。 <ul><li>バックアップ日: <code>Last Backup Date</code></li><li>端末の名前: <code>Product Name</code>もしくは<code>Product Type</code></li><li>iOSのバージョン: <code>Product Version</code></li></ul> <code>Ctrl</code>+<code>F</code>とかで探してみてください。 <h3 id="h510f6719ff">Manifest.plistとStatus.plist</h3> 開き方がわからない。 <code>Status.plist</code>の方はすごく軽いです。バックアップ時の状態を記録しているのかな(未確認) <h3 id="hb74af9a8cc">Manifest.db</h3> SQLiteデータベースです。 すべてのファイルの情報がここに記録されています。 <a href="https://sqlitebrowser.org/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">DB Browser for SQLite</a>などを使って読むことができます。 ひとことでいうと、iOS内のファイルはバックアップ時にハッシュ化された(ランダムな?)名前で保存され、その名前と元のファイル名との関係がここに記録されています。 <ul><li>fileID</li><li>domain</li><li>relativePath</li><li>falgs</li><li>file</li></ul> <code>relativePath</code>が元のファイル名で、<code>fileID</code>の名前でバックアップに保存されています。 <code>domain</code>ではそのファイルを使用しているアプリがわかります。 <code>flags</code>は1がファイル、2がディレクトリ、4は不明です。 <h2 id="hfbe94164bf">復元</h2> Manifest.dbを使ってバックアップファイルを直接復元することができます。 <code>fileID</code>をバックアップフォルダで検索し、そのファイルを<code>relativePath</code>の名前に書き換えると開けるようになると思います。 <code>fileID</code>の最初の2文字のディレクトリにファイルの本体が保存されています。 一気に戻すには、<code>flag</code>が<code>2</code>のデータを元に、<code>domain</code>/<code>relativePath</code>となるようにディレクトリを作成し、そこに含まれるファイルを復元していきます。 <code>flag</code>が<code>1</code>のデータを読みだしてきてファイル名を変更していけばバックアップファイルを再構成することができると思います。

iOSのiTunesバックアップの解析

<h1 id="hfc2450661a">icsという拡張子</h1> icsという拡張子のファイルがあります。中身はただのテキストファイルなのですが、これを使ってiOSカレンダーアプリへスケジュールなどを反映することができます。 個人で利用するのもいいですが、グループで利用するときに力を発揮するかなと思います。グループ(なんかの集まり)のメンバーにスケジュールを配布したいときに、メールなどで通知したりWebサイトなどを経由して確認してもらったり、いくつか方法があると思います。ics形式のファイルをWeb上で公開することでメンバーにリンクしてもらい、iOSカレンダーアプリ上のスケジュールを自動更新することができます。 iCalendar形式は標準フォーマットなので、本当はiOSに限らずAndroidやWindowsでも参照することができます。ですが、Androidの同期はよくわからなくて、Windowsは調べてないです。 <h1 id="h359df49702">iCalendarフォーマット</h1> <a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/ICalendar" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Wikipedia</a>によると、規格自体は古くからあるようです。 フォーマットは以下のようになっています。 <pre><code>[ics:iCalendar]
BEGIN:VCALENDAR
PRODID:-//Zatsuzen//Zatsuzen Schedule//EN
VERSION:2.0
CALSCALE:GREGORIAN
METHOD:PUBLISH
X-WR-CALNAME:スケジュール
X-WR-TIMEZONE:Asia/Tokyo
X-WR-CALDESC:スケジュール

--- ここにイベント情報 ---

END:VCALENDAR</code></pre> <code>BEGIN:VCALENDAR</code>と<code>END:VCALENDAR</code>で囲い、その中に概要を書いていきます。 スケジュールの概要に続いてイベント情報を書きます。イベント情報は以下のようなフォーマットで、複数ある場合はこれを繰り返して書きます。 <pre><code>[ics:iCalendar]
BEGIN:VEVENT
DTSTART:20190728T090000Z
DTEND:20190728T130000Z
DTSTAMP:20190101T000000Z
UID:314df8aa7b930c5287ef3ca4d536f874
LOCATION:日本のどこか
SUMMARY:なにかのイベント
END:VEVENT</code></pre>

ゆったりWeb手帳

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